自己愛性パーソナリティ障害の崩壊とは

自分の都合の良いように人をコントロールする自己愛性パーソナリティ障害はずっと幸せな人生を歩むのでしょうか?容姿、お金、巧みな話術、社会的地位を利用して次から次へと魅了したくさんの人を巻き込んでいく人生は続くのでしょうか?

うまくいかないことは人のせいにして責任から逃れるのが特徴ですから、周りの人が去っていって独りぼっちになったとしても自身が悪いとは認めることはないでしょう。ただ大きな問題が起こった時に崩壊につながる可能性はあります。

容姿に自信がありそれを武器に他者を魅了していたタイプの自己愛性パーソナリティ障害にとって老いは最も受け入れがたい現実です。永遠のピーターパンですから。しみ、しわ、たるみを受け入れられない。見た目と乖離した発言や行動が見られることもしばしばです。年齢に合わないファッションや美容整形を繰り返すなど周りから見ると滑稽な抵抗が見られる場合があります。加齢によって今までは容易に惹きつけられたターゲットを手に入れられなくなり妥協しなければいけなくなることは屈辱だと感じるでしょう。

また経済力を利用して人をコントロールしていたタイプは事業の失敗、倒産、降格、解雇により経済的余裕がなくなり苛立ちを隠せない様子が見られることもあります。これまでの高級車やブランド品で身を着飾ることができなくなりプライドが傷つけられるわけです。

ウソで塗り固められた人生ですから公の場で不正が暴かれて逃げ場を失うといったことも起こります。数多くの性暴力を隠蔽し暴かれ収監されたHarvey Weinstein(元映画プロデューサー)は自己愛性パーソナリティ障害の例として挙げられますね。

臨床の現場では自己愛性パーソナリティ障害がうつ病や適応障害と診断されることがあります:

「会社から帰ったら自宅がもぬけの殻で妻子がいなくなった」
「突然離婚届けを突き付けられた」
「部下に対する厳しい指導が原因で上から注意を受けた」
「子会社に出向させられた」

予期しなかったことが起こった結果、体調不良を原因に受診されるクライアントの中に自己愛性パーソナリティ障害を疑う例は少なくありません。自傷や自殺をほのめかして妻を連れ戻そうとするケースもあります。

そもそもなぜ今の状況になっているのか、マインドフルになることができません。自身の傲慢な言動や行動がこのような問題を引き起こしたかもしれないという風に考えることはできないのです。

自己愛性パーソナリティ障害の崩壊を望むあなたの気持ちはわかりますが、そんなことを考えていないで自身の幸せを考えましょう!彼らの人生がどうなるかはあなたには関係ありませんし、知る必要もありません。

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