自己愛性パーソナリティ障害とはどういった人たちのことでしょうか。
「自分は特別な存在である」と誇大な感覚を持ち、地位、名誉、権力、お金、美しさに価値を置き、それらを兼ね備えた人たちを崇拝し、高い生活水準にいる人たちと関わりを持つことを好みます。自分よりも地位の高い人には頭が上がらず、そうでない人は見下す傾向があります。自己愛というからには自信満々で自分大好きなのかと思いきやじつはそうではなく、自尊心が低く人に気に入られるためにカメレオンのように相手の望む色に合わせます。人の称賛がなければ不安で1人ではいられないという特徴があり、その理由には幼少期の不安定な養育環境で育ったために孤独に向き合う能力が培われなかった可能性も指摘されています。地方出身の男性に自己愛性パーソナリティ障害が多いという説があり、男尊女卑で高圧的な父親から暴力を受け、それを黙って見過ごす母親の元で育った情緒不安定な家庭環境の影響の可能性も少なくはないのではないかと考えます。
共感力、内省力が育っていないため、人の気持ちに寄り添うことができず、自身の言葉や行動を反省することができません。責任を持つことを嫌い、気に入らないことから逃げ、まさに子どものように責任転換、ウソ、ごまかしを繰り返します。ある専門家は「大人の身体をした2才児」だと表現していますが、筆者はスーパーヒーローやヒロインと勘違いしている5才児くらいだと思っています。
政治家、著名人、経営者に多いとされていますが、近年では、英国のハリー王子の妻メーガン妃が自己愛性パーソナリティ障害の典型だと例に挙げられることが多くなっていますね。
幼少期に虐待、過干渉、ネグレクトなどなんらかしらの不適切な親の関わりによる辛い経験をした人たちだと知ると「かわいそうだ」「なんとかしてあげられないか」「私なら」「僕なら」そう思う気持ちはもっともですが、残念ながら彼らを変えることは難しいとされています。彼らと長く関われば関わるほどあなたの心身が危険な状態になるため一切関わらないことが身のためです。
自己愛性パーソナリティ障害の診断は専門の精神科医しかできません
自己愛性パーソナリティ障害当人が強い志を持って治療に向き合わなければ改善できません。
| アメリカ精神医学会の診断と統計マニュアルDSM-5の診断基準 |
| ①自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する, 十分な実績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する) ②限りない成功,権力,才気,美しさ,あるいは理想的な愛の空想にとらわれている ③自分が”特別”であり,独特であり,他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる,または関係があるべきだ,と信じている ④過剰な賛美を求める ⑤特権意識(つまり,特別有利な取り計らい,または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する) ⑥対人関係で相手を不当に利用する(すなわち,自分自身の目的を達成するために他人を利用する) ⑦共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない,またはそれに気づこうとしない ⑧しばしば他人に嫉妬する,または他人が自分に嫉妬していると思い込む ⑨尊大で傲慢な行動,または態度 |
